子どもの教育費は何で準備する? ~学資保険/NISA/貯金~
こんにちは、初心者さんサポートFPの郡山です。
最近は自分と同じ年代かつ同じファミリーの方々とお会いする機会が多く、子育ての話など共通言語のお話ができるのが嬉しい限りなのですが、その中で必ずお話に挙がるのが『子どもの教育費の工面方法』です。
そこで今回は郡山の一意見をザックリとまとめておこうと思います。
まず「子どもの教育費ってどれぐらいの額を用意する必要があるのか?」というゴールに当たる部分を見ずしては始まりません。絶対的な数値はありませんが一つの指標に上記画像をご覧ください。
「うわ…めちゃくちゃかかる。」
と思われた方多いかと思います。確かにかかります。ただいきなり1,000万円が必要!というわけではなく、あくまで累計でそれだけ費やすことになるということですので、幼稚園・小学校・中学校・・・と段階的に必要な教育費を用意できていれば良いのです。
この『段階的に必要な金額を用意する』という方法については、普段個別相談者様にはエクセルを使ってかかる費用と準備するお金の細分化&見える化をして、準備するお金に向けてどう取り組んでいくのかを決めていますので、ご興味ある方はLINEへメッセージくださいm(__)m
必要な教育費がザックリでも分かったところで、さてどうこのお金を準備しようか?ということです。
どれだけ悩んでもいきなり1,000万円が飛び出てくることはありませんので、準備方法はもちろん考えて取り組んでおかなければいけません。基本的な準備方法は以下の3つかと思います。
3つの方法に対してざっくりメリットとデメリットを述べて、最後に結論としたいと思います。
①学資保険
学資保険は名前の通り保険です。保険商品を使って教育費を準備するというものですね。イメージとしては毎月支払う保険料が「教育費用として積み立てられながら運用される」部分と「死亡保障の享受するための保険料」部分とに分かれています。
メリット:
・保険料を支払ってるうちに教育費が準備でき、かつ死亡保障も手に入る
・三大疾病保険料払込免除など保険特有の機能があり得る
デメリット:
・運用率が悪く、そんなに増えない
・そんなに増えないのに固定される期間が長い
・死亡保障を丁寧にカスタマイズはできない(必要性に応じて減らすなど)
・途中解約で戻ってくるお金が保険料累計を割る可能性が高い(元本割れ)
②投資
投資で教育費を準備するというと、なんだか一か八かで準備できるかもしれないけど・できないかもしれないというようにも見えかねないですが、投資において「長期・積立・分散」の三要素をおさえた運用は統計上元本割れする確率がなくなります。さらに具体的にどういう方法になるかというと「新NISAの活用」もしくは「未成年口座の活用」のどちらかになるかと思われます。
基本的に未成年はNISA口座を開設できませんので、「新NISA」を使った教育費準備というのはご両親の新NISA口座を使用するという事です。どうしてもお子様名義の口座を利用したいとなれば「未成年口座」の開設は可能です。ただ「未成年口座」はNISAと違い課税口座になるため現金化となった際に利益部分に約20%の税金がかかる点は否めません。
そのため特に問題がないのであれば「新NISA」を活用するのが得策でしょう!
メリット:
・運用率が良い(学資との比較にて)
・いつでも必要なだけ現金化できる
・都度浮いたお金があれば運用へ回せる
・投資の勉強になる
デメリット:
・暴落時などで目減りしている時もあり得て、現金化しづらいタイミングがあり得る
・死亡保障など保険特有の機能はない(学資との比較にて)
・両親のNISA非課税枠を消耗することにはなる
③貯金
最後は貯金で教育費を準備するパターンです。一番堅実と思われる方も多いのではないかと思います。貯金で教育費を準備するために必ず対策した方が良いのは『他用途のお金と混ぜないこと』です。通常の貯金と一緒の口座内で教育費を準備してしまうと、今現在教育費のためにどれだけ貯まっているのかも見えませんし、混ざることで他用途で使用してしまう可能性もあります。別の銀行口座を用意して、必ず毎月その口座に所定の金額を振り込む。という形式を取ることが必須だと思います。
メリット:
・計画通り教育費を準備することができる
デメリット:
・銀行金利だけではインフレ負けする資産となる
・資産運用におけるもっとも大事な時間を活用できていない
さて最後に個人的な見解を述べておきます。
『教育費は、目前の分は貯金で、5年後以降の分は新NISAで用意するのが得策』
です。
保険を取り扱っている身である自分でもお世辞にも「学資保険」を教育費準備のために利用する価値があるとは、ほぼ言えないと考えています。理由は「お金がさして増えない」わりに「時間的拘束が厳しい(最低でも10年以上経過してやっと元本割れしない等)」からです。まず本来の目的は「教育費の捻出」です。死亡保障が欲しいわけではありません。いくらおまけとして付いてくるとは言え要らないものは要らないでよいと思います。むしろ本当に必要な死亡保障はそれだけちゃんと生命保険の加入を目指すのが最適解です。
そして教育費で一番高額になる部分というのは「大学」である可能性が高いです。同時に大学に入学するまでには0歳から見ると18年は猶予期間があります。投資において18年間長期投資が出来る時間があるというのはとてつもないメリットです。これを活かさない訳にはいきません。
ただ同時に言えるのは投資において残された時間がないとなるとそれはリスクをはらみやすくなります。そのため幼稚園・小学校などの目前のための教育費は投資(新NISA)で準備するだけに頼らずここは地道に貯金で備えるのが最適解だと自分は考えます。
また貯金で用意しておけば予想もしなかった子どもの出費にも耐えられます。今を乗り越えることなしに10年後はありませんので、今を乗り越えることを最も大事にするためにも、最低限の貯金作りとその他お金で将来に向けた教育費作成を新NISAで進めておくのがオススメです!
どれぐらいの額を貯金と新NISAに回していけばよいのかは、個々の資産背景などによって異なってきますが、ご興味のある方はLINEでご相談ください!もしくは【初心者さん向け無料マネーセミナー/お金の学校】に参加いただき、資産形成の基礎から学んでいただくのも良いかと思います。
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ということで、大切な子どもたちの教育費の準備に関してザックリまとめでございました。「今現在、学資保険に加入しているんだけれども」という方や、「具体的に子どもの教育費をいくらどううやって準備するか分からずにいる」という方など、子どもの教育費の準備にまだ明確な答えが出せていない方は、気軽にLINEからお尋ねくださいね!
ではでは郡山でした。