NISA(ニーサ)は本当に税金がかからない?確定申告は必要?ざっくり解説
こんにちは、初心者さんサポートFPの郡山です。
さて今回はNISA(新NISA含む)のお話です。
NISAを使って投資をする上での最も大きなメリットというのは『非課税であること』ですよね。NISA・iDeCo以外の投資は原則利益部分に対して約20%の税金がかかるのが日本のルールです。その約20%がかからないなんてなんて素晴らしい!というのがNISAおよびiDeCoの大きなメリットなわけです。
とは言え投資に限らず税金の仕組みを理解していないという方からすると、「なんだかんだやり方とかによって税金がかかったりしないの?」「所得が生じたら確定申告しなくちゃいけないんじゃないの?」などなんだか不安が拭えないわけです。セミナーおよび個別相談でもよく質問いただきます。
ということでこの場を借りてざっくり解説いたしますので、詳細はさておき不安な気持ちをスッキリさせてください^^
NISAでも税金がかかるケースはある

さて上記の通り結論としては『NISAでも税金がかかるパターンはある』です。
「やっぱりか~!騙された!」なんて声が聞こえてきそうですがお待ちを。現実的には税金がかかるパターンになる方は多くありません。以下税金がかかるパターンです。
①配当金を「株式数比例配分方式」以外で受け取るパターン
②外国株式による配当・分配金を受け取るパターン
1つずつざっくり解説をしますが、上記①②をご覧いただいた上でまず先にお伝えしたいのは『配当金・分配金を受け取るパターンの方しかNISAで税金を気にする必要はなし』ということです。多くの方は配当金・分配金を受け取るパターンではなく、再投資型という選択を選ぶor自動的に再投資型の商品を選んでいますので、その時点でNISAにおける税金の不安からは解消されますね!
ご自身が投資している銘柄や内容が、再投資型か配当金などを受け取るパターンか分からない方はLINEでお尋ねください。
という前提を置いた上で、上記①②をざっくり解説します。
①配当金を「株式数比例配分方式」以外で受け取るパターン

「株式数比例配分方式と言われても意味が分からない…」と思われた方ご心配なく、「株式数比例配分方式」とは簡単に言うと『投資を行っている金融機関の口座で配当金を受け取ること』です。上記画像のようにもし3社の証券会社で投資を行っていたら、それぞれの証券会社の口座で配当金を受け取ることが「株式数比例配分方式」です。
この方式以外に登録配当金受領口座方式・個別銘柄指定方式(配当金振込指定)・配当金領収書受領方式が存在しますが、これからを選ばなければ税金はかかりません。
②外国株式による配当・分配金を受け取るパターン

さてもう一つNISAで税金がかかるパターンは「外国株式への投資で配当金・分配金を受け取る」ケースです。
「NISAは非課税ですよ」と語られる税金は約20%の日本でかかる税金のことですが、実は海外ですでに税金がかかるパターンがあるのです。例えば米国株式の何かしら投資をし配当金・分配金を受け取るとしましょう。この場合上記画像の通り、実はすでに米国側でその配当金・分配金に対して10%の税金がかかっているのです。
“日本の税金はかかっていない”とは言えますが、“利益が全て自分の懐に入る”というわけにはいかないのです。NISAで投資をする限りこの外国税10%は逃れようがありませんので、「高配当で不労所得生活だ~!」と意気込んで配当金・分配金を仕込んでいる方々は、一応念頭に入れておかれた方が良いかと思います。
確定申告は不要

上記で記載した通りNISAで税金がかかるケースはあくまで『配当金・分配金を受け取る方』でした。
またここまでの話はあくまで“利益に対して税金がかかるか”というお話でしたが、もしNISAを現金化したとして利益も含めた総額は確定申告は不要ですので、その点もご安心ください。
ちなみにiDeCoは根本的に確定申告をしないとせっかくの節税効果の恩恵を受けられませんから、ここはごっちゃにしないようにしてくださいね。この辺りも分からない方はLINEでご質問ください。
まとめ
ということで「NISAは本当に税金がかからないの?」という疑問に対して改めてまとめです。
・NISAでも税金がかかるパターンは2つある
・パターン①「配当金を株式数比例配当方式以外で受け取ると税金がかかる」
・パターン②「外国株式による配当金・分配金を受け取ると外国税がかかる」
・NISAは確定申告不要
これで税金のかかるorかからないをスッキリ脳内してもらい、改めてNISAを使っての資産形成に、淡々とかつ楽しんで向き合っていただければと思います!
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「他にも分からないことがある」「ブログを読んでもよく理解できない」などなどご質問がある方は気軽にLINEでお尋ねくださいね。何より「まだNISAを始めていない方」や「始めているけど学び直したい方」は下記セミナーをご活用ください!


ではでは郡山でした。