楽天証券の「NISAらくらくおまもり保険」は必要?分かりやすくザックリ解説!
こんにちは、初心者さんサポートFPの郡山です。
さて株式市場の大荒れにより不安が脳裏をかすめる時期かと思いますが、そんなタイミングに日本初のリリースが楽天証券からされました。
『NISAらくらくおまもり保険』です。
ネーミングからはさっぱり中身が分からないかと思いますので、このブログで分かりやすさ最優先のザックリ解説をしたいと思います!
目次:
①「NISAらくらくおまもり保険」とは?
②「NISAらくらくおまもり保険」は必要?
③必要な保険とは?
①「NISAらくらくおまもり保険」とは?

さて「NISAらくらくおまもり保険」とは何か?それは正式名称を見ると少し伺えます。
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正式名称:団体長期障害所得補償保険
“所得を補償する保険”です。
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“所得を補償する”とはどういうことか?
“所得が減少および無くなるような時に補ってくれる”ということ
↓
“所得が減少および無くなるような時”とはどういうことか?
“病気やケガで就業不能な状態”ということ
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ということです。
ただ今回補ってくれるのはリアルな「所得」ではなく、ネーミングの通り『NISAへの投資額』です。ではいくら投資額補償してくれるのかというと3パターンです。
・毎月3万円前後
・毎月5万円前後
・毎月10万円前後
「前後」という言葉が付く通り、毎月3万円を必ず補てんしてくれるという訳ではないのです。このあたりの詳細は下記リンク先に記載があるのでご覧ください。もしくは郡山へLINEでお尋ねください。
[重要事項説明書はこちら]
結論:
『病気やケガで就業不能な状態になり、就業不能期間が60日以上続いたら、NISA積立投資額を補てんするので、それでNISA続けてくださいね保険』です。
ちなみに毎月の保険料は以下の通りとなります。基本的に5年齢刻みで保険料が上がっていきます(自動更新です)。


②「NISAらくらくおまもり保険」は必要?

ではズバリ「NISAらくらくおまもり保険」は必要か?と聞かれれば個人的見解は『絶対に必要なものではない』と回答します。
まず第一に「就業不能な状態になり、毎月のNISA積立額の捻出が厳しくなる」という状態になったならば、さすがにNISAの積立設定を停止してください。NISAと言えどあくまで投資。投資は本来“余剰金”で行うことです。
①まずは毎月の収入があり
②その上で必要最低限の生活防衛費(預貯金)があり
③さらにその上でNISA・iDeCo等がある
↑
これが本筋です。就業不能状態で③ができなくなるのは、保険でどうしても補わなければいけない範疇か?ということです。
さらに今回の補償額は『必ず毎月3万円の積立額を補償する』というものではありません。ザックリ言うと“実際に喪失した所得の割合に応じて、毎月の積立額に補てんするからね”という具合ですね。あくまで“失った分の補てん”です。
リアルな事態を想像すれば「就業不能な状態」になった時のお金の問題は、まずは今後生活していくためのお金の確保(生活防衛費の確認)が最優先であり、むしろNISAで築いた資産も現金化を余儀なくされると考えるべきで、NISAを続けることが優先順位が高くくることは稀ではないかと思います。
むしろ「就業不能状態」になるということはこの手前の段階で医療にかかっている可能性が高いですから、医療保険でしっかりとかかった医療費を保障することで生活防衛費を下手に削らないことの方が大事ではないかと個人的には考えます。さらに付け足せば「NISAで築く資産は何のためか?」と言えば、こういった不測の事態への資産背景作りでもあると自分は考えているので、むしろ使い時なのではないかとすら思います。
③必要な保険とは?

ということで、一言“保険”というお話で今回の件から鑑みる“必要な保険”とは何かと考えてみると『生活を続けていくために補った方が良い、高額な損失を補うことができる保険』という認識かなっと思います。
NISAは最悪なくても生活は続けていけます。
ただ高額な医療費の支払いは今生きていくためのお金を切迫します。
また収入の大黒柱の方の死亡はご遺族の今後の生活費に多大な影響を与えます。
保険とは本来こういった生活をしていくための大きなお金を補てんするものではないかと思いますので、いくら保険料が安くても、いくらNISAを続けたくても、いくら営業の方から上手い話を聞けたとしても。ぜひ本質から流されず、本当に必要な保障を手に入れてくださいね。
保険の見直しや根本的な考え方・商品ごとの特徴などなど、郡山からアドバイスやサポートなど差し上げることは通常業務として受け付けておりますので、いつでも気軽にご相談ください!まずはLINEにて気兼ねなくメッセージください。


ではでは郡山でした。