「プラチナNISA」と「こども支援NISA」とは?必要性などを分かりやすくザックリ解説!

こんにちは、初心者さんサポートFPの郡山です。
さて数日前ですがこんなニュースが目に入ってきました。「岸田前首相が65歳以上を対象にした“プラチナNISA”や、18歳未満も対象にした“こども支援NISA”を検討している」というお話。これは今すぐどうこうという話ではなく、2026年度税制改正に向けての提言ということで岸田さん率いる資産運用立国議員連盟からの提案でした。
はてさて、それではこの“プラチナNISA”と“こども支援NISA”いったいどういったものなのか?なんだかNISA周りのことだったらやった方がいいムードがあるような空気感がありますがどうなのでしょう?
ちょうどお客様からも質問いただくことがありましたので、この機に郡山の個人的意見も含めてまとめておきます。
目次:
①プラチナNISAとは?
②こども支援NISAとは?
③まとめ
①プラチナNISAとは?

🔳特徴
まずはプラチナNISAの特徴ですが「なんとなく高齢者の方向けのNISAなんでしょう」と見聞きした方も多いと思います。まさにその通りです。では具体的に新NISAと何が異なるのか、また勘違いされがちな点があるのでおさえておきましょう。
・対象は65歳以上の方
・新NISAと別の投資枠が誕生するわけではない(プラチナNISA貯金箱が新NISA貯金箱と別に存在する形ではない)
・あくまで新NISAを利用している65歳以上の方が“新しくできるようになるコト”を『プラチナNISA』と呼んでいる
・“新しくできるようになるコト”とは「毎月分配型投資信託を購入できるようになる」コト
まとめるとこんな感じです。
上記まとめの中で分かりづらいこととして「毎月分配型投資信託」があるのではないかと思いますが、こちら言い換えると「毎月お小遣いが配られるタイプの投資信託」ということですね。
ではなぜこのような特徴を持ったNISAを作り出そうとしているのでしょうか?

🔳趣旨
まずもってなぜプラチナNISAを提言しているのか?それは「現在の新NISAはあくまで中長期的な資産形成をするための設計になっている」からです。
皆さんここ最近の株価暴落でご経験いただいた通り投資にはリスクが付きものです。それを回避できる方法は『長期/積立/分散投資』ですよね。元々NISAで選べる投資信託はそれを見越した「再投資型」が基本なのです。なんだかどんどん分かりづらくなってしまいそうなのでザックリとお伝えしますが、現在のNISAはなんだか利益が出てもそれを受け取るのではなく投資へ注ぎ込む投資信託がほとんどだということです!つまりは「今のため」ではなく「行く末のため」の設計なのです。
ただ全世代が「行く末」を案じているわけではありませんよね。高齢者の方々は10・20年後よりも今や少しだけ先の未来を案じるはずです。
ということで現在のNISAでは高齢者の方からすると『目前リスクとなり得るなら手を付けづらいなぁ』となるわけで、ここに一矢報いようとしたのが『プラチナNISA』というわけですね。

🔳ズバリ思うところは…
ということで現状出ている情報がそれほどないのでココまでのレベルだけで「プラチナNISAをどう思うか?」と問われると個人的結論は『しない方がいい』です。
理由は『毎月分配型投資信託にはタコ足分配型があるから』です。
「タコ足??また知らない言葉が…」と思われた方少しお待ちを。雰囲気だけでいいので簡単にイメージをつかんでください。タコ足配当型とは下記画像のように「タコ(自分の投資した元本)から足を切り取って受け取ること」です。分配金というと「利益が出た分をお小遣い的におすそ分けしてもらう」イメージですが、このタコ足分配金では自分で貯金箱に入れたお金を知らぬ間に買ってに少し拝借して「はい、これ今月のお小遣いね」と渡されていることになりますね。これでは素直に喜べないわけです…。
今回プラチナNISAで選ぶことができるようになる毎月分配型投資信託は、このタコ足分配型の商品が十分に含まれる可能性があるからです(というか含まないという記載などがなく、詳細がまだ不確定)
出典:Z Financial
では65歳以上はもうNISAをするべきでないのか?
その質問にはむしろ『した方がいい』と言い切れます。
この辺りのことも書き始めると長くなりますので、気になる方は郡山LINEへ気軽にメッセージお送りください!
②こども支援NISAとは?

🔳特徴
さて続いては『こども支援NISA』です。名前の如くですが「こどものためのNISA」なわけです。実は2023年までは「ジュニアNISA」という未成年名義でできるNISAが存在していましたが、2023年末で終了を迎えてしまいました。ただその後も「子どものための資産形成をしたい」という要望は根強くあり、それに応える一手となり得るかもしれないのがこの『こども支援NISA』です。今のところ分かっている具体的な部分は以下の内容のみです。
・新NISAの「つみたて投資枠」は18歳未満でも使うことができるようにする

🔳ズバリ思うところは…
郡山の個人的な意見としては『こどもの教育資金を作りたいならば、今すぐに新NISAで作るべし』です。
なぜそう思うかを説明する前に、ここで「こどものためのお金」という意味合いを少し整理したいと思います。一言こどものためのお金と言っても大きく分けて2つに存在すると思います。
①こどもの教育費
②こどもに将来残すお金
この2つは本来それぞれ管理下というか、そのお金の在り処(名義)が別だと自分は考えています。それは「①は親・家族のお金が在り処」「②はこども本人名義が在り処」ということです。
何が言いたいかというと①はあくまで親のお金を使うのならば、このために形成するお金は親名義のNISA内で運用をすれば良いと思うのです。ただ②はこども本人の名義の上に資産を形成していくわけですから、確かにこどもの名義のNISAで運用できているに越したことはありません。
あと正直に現実解を述べると…『やるかやらないか分からないもの(こども支援NISA)を待つより、出来ることから今すぐ始めたら良いと思う』です。こどもの教育費にしろ、こどもに残すお金にしろ、形式が定まらなくては取り組めないわけではありません。例えば教育費は先述の通り親・家族のお金でやりくりするのだから親・家族のお金で新NISA等取り組んでいけば良いです。こどもに残すお金だったとしても新NISA内で「そのために選ぶ銘柄はコレ」と決めて分かるようにしておけば、その銘柄で運用された成果はこどもの物とすれば分かるようにできます。
投資において最も重要なことは“長く続けること”だと思います。“長く”投資をするために出来るシンプルな方法は『早く始めること』なわけです。
③まとめ
ということで、『プラチナNISA』『こども支援NISA』なんとなく全容だけでもお分かりいただけたでしょうか?
まぁ、まだふわっとしたことしか分かっていないので、判断するには時期尚早と言えますが、上記で少し触れた通り“時間だけはもう取り返すことができません”
2026年からこの新たなNISAが始まるかもしれないことは抑えつつも、65歳以上の方も、お子さんのための資金を作る方、今から始めておく取り組み方は十分にあります。
ぜひご自身はもちろん、身の周りで65歳以上でNISAをするべきか迷っている、こどものためのお金をどう準備していくべきか悩んでいる、という方々がいらっしゃいましたら、出来る範囲でサポートいたしますので郡山LINEへ一声お声掛けください。
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ではでは郡山でした。