「ラピダス(Rapidus)が2nm半導体を公開」をザックリ解説!

こんにちは、初心者さんサポートFPの郡山です。
またしてもAI関連と言いますか半導体関連の経済ニュースです。この手に話の最先端はアメリカを中心とした企業が名を連ねるわけですが、日本ももちろん追随する形で半導体事業を国費をつぎ込むことも含めて取り組んでいるのが『Rapidus(ラピダス)』ですね。
今回はそのラピダスに関する最新ニュースをザックリ解説です。
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【1. 技術開発と量産体制の進展】
ラピダスは、2ナノメートル半導体の試作品を初めて公開。北海道千歳市の工場で製造・動作確認を行い、2027年の量産を目指す。米IBMの技術供与を受け、EUV露光装置など最先端設備を活用しており、2025年内にPDK(設計支援キット)も提供予定。
- 工場は2024年秋に完成、2025年4月に稼働。
- 試作品は完成途中であり、さらなる特性改善が求められる。
- 年間2.5万~3万枚規模の生産を目指すが、TSMC(台湾の半導体企業)の10万枚に比べ規模は劣る。
【2. 顧客獲得と産業連携の課題】
技術面の進展とは裏腹に、最大の課題は顧客確保と資金調達。2025年のイベントでは海外大手顧客の参加は限定的で、現時点での取引は国内の一部企業(NTTグループ等)にとどまる。製品性能を示すことで顧客への信頼を得る必要がある。
- 成功の鍵は「良質な顧客との好循環」の構築。
- 国内製造業の再活性化なくしてラピダスの成長なし。
- **国の支援(累計1.7兆円)**に依存しており、民間資金の流入が不可欠。
【3. 国際競争と日本の半導体戦略の位置づけ】
グローバルでは、TSMC、サムスン、インテルが2ナノ~1.4ナノ世代の量産体制に突入。中国のSMICも5ナノ品を実用化し、顧客獲得競争が激化している。日本は2000年代に微細化競争から脱落し、今や半導体純輸入国に。ラピダスの挑戦は、「半導体復権=製造業復興」という国家戦略の一環。
- 中国は7ナノ以上の「レガシー品」で支配的シェアを確保。
- 日本は過去の国策プロジェクトの失敗から来る懸念も。
- 技術革新と並行して、「国内市場と産業基盤の再構築」が不可欠。
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ということで、“ザックリ”ご理解いただけたでしょうか?改めて流れをおさらいしておくと以下の通りです。
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・ラピダスが2nm半導体の試作品を公開、2027年量産を目指す
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・他社競合と比べると技術面の進展スピードおよび顧客の囲い込みで劣勢
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・ラピダスが顧客獲得するためには国内製造業の復興が必要
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半導体生産を国外ばかりに頼った形になってしまう前に、こうして国債をつぎ込んででも開始したラピダス、絶対に外すわけにはいかないわけです。ただ先を走る企業のスピード感はラピダスが提供する技術を1-2年程先を走っていますし、上記の通りすでに大口の顧客を抱えています。ここへ割って入るためにはどうしたらいいのか?日本の物作りの腕の見せ所でもあるでしょう。
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ではでは郡山でした。
