「都道府県別・全国学力テスト結果公表」をザックリ解説!

2025年10月7日

出典:日本経済新聞

こんにちは、初心者さんサポートFPの郡山です。

突然ですが皆さんは高校受験勉強はされましたか?自分は高校受験は推薦入学で進学していきましたので、高校受験を頑張った!という記憶はないのですが、その分(?)大学受験に向けては高校に放課後残ったり夏休みも行ったりして勉強していたのを覚えています。
そして今回ご紹介したいニュースは小中学校の全国学力テストの都道府県別結果に関するお話です。点数が良い悪いだけではないお話ももちろんあると思いますが、学校教育における学力という賜物がどうなっているのかをニュースを介してザックリ解説です。





出典:日本経済新聞

① 全国学力テストの結果概要と地域差

  • 文部科学省が公表した2025年度の全国学力・学習状況調査の結果では、中学校の数学で「低学力層」の割合に大きな地域差が見られた。
  • 全国平均では24%が低学力層とされたが、都道府県別では19〜36%と大きなばらつき。
  • 各教科の平均正答率上位は、東京都、北陸3県(石川・福井・富山)、秋田県が占めた。

② 学力と家庭環境(SES)の関係

  • 家庭の社会経済的背景(SES)の指標として「家にある本の冊数」が用いられ、冊数が少ない家庭ほど正答率が低い傾向が確認された。
  • ただし、東京、石川、福井、富山、秋田、大分などでは、本の冊数が少なくても学力が維持されている傾向が見られた。
  • 文科省は、これらの地域での家庭環境に左右されにくい教育施策や学校の取り組みが、学力向上に貢献している可能性があるとし、調査・周知を進める方針。

③ 学校への早期フィードバックと教育改善

  1. 文科省は例年より2週間早く学校へ結果を返却し、夏休みや新学期での指導改善に活用できるように配慮。
  2. この取り組みは、学力テスト結果を教育現場で即活用することを促進する狙いがある。

なぜ東北地方は学力が高いのか?

この点について気になる方は以下のまとめもチェックしてみてください!

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秋田県をはじめとする東北地方で学力が高い理由については、いくつかの要因が複合的に作用していると考えられています。文部科学省や各種教育研究機関、メディアの分析から、代表的な理由を以下に整理します。


秋田・東北地方の学力が高い主な理由

① 地域全体で教育に力を入れている

  • 教育委員会の積極的な支援:秋田県では学力テスト導入以前から独自の学力調査・分析を継続し、結果を活用した指導改善が行われてきました。
  • 教師の授業力向上への取り組み:研究授業や校内研修が活発で、教師同士の学び合いの文化が定着しています。

② 規則正しい生活と家庭・地域の教育意識

  • 早寝早起き・朝ごはんの定着率が高い:生活習慣が安定しており、学習に集中しやすい環境が整っています。
  • 保護者や地域の教育参加意識が高い:保護者会・地域ボランティアなど、家庭外からの教育的支援が多いことも背景にあります。

③ 少人数・地域密着の教育環境

  • 小規模校が多く、教師の目が届きやすい:1人1人に合った丁寧な指導が可能。
  • 地域のつながりが強く、学習支援が行き届いている:地域社会全体で子どもの成長を支える文化があります。

④ 授業重視の指導体制(特に秋田県)

  • 家庭学習よりも「授業内での理解」に重点を置いた指導が行われており、授業の質を高めることで学力を向上。
  • 「全国学力テストありき」の対策はしないが、結果を丁寧に分析・改善に活用する文化が根付いています。

⑤ 教育における格差の少なさ

  • SES(家庭の経済・社会状況)による学力差が比較的小さいとされており、「貧富の差が学力差に直結しにくい」教育体制が整っているとも言われます。

まとめると:

秋田や東北地方の学力の高さは、特別な「詰め込み教育」ではなく、

  • 教師の授業力
  • 地域・家庭の教育意識
  • 子ども一人ひとりへの丁寧な指導
  • 地域の文化としての「学びの価値」
    といった基盤によって支えられていると考えられます。




ということで、“ザックリ”ご理解いただけたでしょうか?

都道府県別というすごく大きな括りの中でも見えてくるものはありますね。「東北地方の正答率の高さ」は明らかで、同じ義務教育を通過していても結果に差が生じる良い事例ですね。と同時に俯瞰してみれば良くも悪くも数値が一定化しているのは、日本の義務教育の在り方のなせる技だとも思います。
子を持つ身として個人的には平均化した数値に踊らず、自分の土俵で踊ることを大事にしてほしいとも思いますが、それは与えられて手に入れるものでもないので、一人の大人としては「きっかけ作り」と「ちゃんと見続ける」ことは果たしてあげたいなぁっと思う次第でした。

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ではでは郡山でした。

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Posted by 郡山 悠也