「強硬中国の対米レアアース規制&農産物離れ」をザックリ解説!

2025年10月30日

出典:産経新聞

こんにちは、初心者さんサポートFPの郡山です。

ここ最近のニュースでは以前ほど対米国関税問題が取り上げられる機会は減ってきたかと思いますが、決して鎮火したわけではなくその熱はじわじわと貿易の名のもと国同士でせめぎ合っています。その筆頭株が米中貿易問題ですね。
今回は米中間のこの問題に対して現在起きている流れをザックリ解説です。



① 中国の対米強硬姿勢の強化

中国は米中貿易摩擦の激化を受け、対抗措置としてレアアース(希土類)の輸出規制を強化している。
レアアースはハイテク製品の重要素材であり、これにより米国の半導体・電気自動車産業などが打撃を受ける可能性がある。
この戦略は、経済だけでなく地政学的な圧力手段としての側面も強く、米国へのけん制を目的としている。


② 農産物分野での「米離れ」の進展

一方で中国は、米国からの大豆輸入を減らし、ブラジルやアルゼンチンなど他国への調達先を転換している。これは米国の農家にとって大きな痛手であり、トランプ前政権の対中強硬策がブーメランとなっている状況。
中国の購買先多様化は一時的な報復措置にとどまらず、構造的な変化へと発展している。


③ トランプ政権の誤算と影響

トランプ政権は関税や制裁で中国を譲歩させようとしたが、中国の経済的自立をむしろ促進してしまった。結果として、米国は自国産業のサプライチェーンを脆弱にし、中国は国内技術開発と新たな貿易パートナー獲得を進めている。
この「誤算」により、米国の対中戦略は修正を迫られる局面にある。


まとめ

中国が米国への依存を減らし、経済的主導権を強化している現状を示している。レアアース規制と大豆輸入転換という「資源」と「食料」の両面での対抗策により、トランプ政権の貿易戦略は結果的に米国側の不利を招いた。
今後は、米中両国の経済デカップリング(分断)が進む中で、世界市場への影響がさらに拡大することが懸念される。





ということで、“ザックリ”ご理解いただけたでしょうか?

社会主義国としての中国が簡単に米国へなびくことがないことはもちろん想像の範疇だと言えますが、このせめぎ合いはどこまで波及していくのやら。トランプさんとしては貿易赤字に対する問題提起を基に、各国とのパワーバランスをある意味顕微化できたと言えるのでしょうが、中国はそうはいかなかったということでしょう。

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Posted by 郡山 悠也