「AI支える銅、三菱商事が生産量2割拡大」をザックリ解説!

こんにちは、初心者さんサポートFPの郡山です。
AIブーム真っ只中で自分たちの手元でもAIを活用した商品やサービスが当たり前に目につくようになってきました。と同時にエンドユーザーが目にすることはないが生産側やバックヤードにも多額の資金が流れ込み、産業全体が日々拡大しているわけですが、今回はそのAI産業界界隈で起きている銅を巡るニュースをザックリ解説です。
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① 世界的な銅需要の拡大背景
- 電気自動車(EV)や生成AIの普及に伴い、データセンターなどで銅の需要が急増。
- 銅は高い導電性・熱伝導性を持ち、電線・自動車・家電などで広く使用。
- アルミへの代替が進む部分もあるが、導電性の差から完全な代替は困難。
- 国際エネルギー機関(IEA)は、世界需要が2024年の約2,700万トンから2030年に約3,100万トンに増加と予測。
- 供給は約2,800万トンにとどまり、需給ひっ迫 が見込まれる。
② 三菱商事の銅生産拡大戦略
- 三菱商事は日本企業で最大規模の銅生産能力を持ち、2030年度以降に24年度比で2割増を計画。
- 主な取り組み:
- チリ中部:アングロ・アメリカン・スール(AAS)社の鉱山で、チリ国営コデルコ社と共同操業へ。
- 設備共有・選鉱効率化で年1.2万トン増産見込み。
- チリ北部(エスコンディダ鉱山):BHPグループなどと共同出資、約3000億円投じて選鉱設備を増強。
- 米アリゾナ州:カナダのハドベイ・ミネラルズと提携し、「カッパーワールド鉱山」で権益30%取得(投資額6億ドル)。
- 約45年ぶりの米国銅権益、2030年稼働予定。
- チリ中部:アングロ・アメリカン・スール(AAS)社の鉱山で、チリ国営コデルコ社と共同操業へ。
- 2030年度以降には総生産量を約40万トンに拡大し、世界順位を20位から15位程度へ上昇見込み。
③ 銅供給リスクと今後の課題
- 世界的に新規銅鉱山の発見頻度は低下しており、既存鉱山では鉱石品位の低下が進行。
- 生産拡大には多額の投資が必要で、採算性(CAPEX・OPEX)確保が重要。
- 三菱商事は長期的な収益源としての銅事業強化を図るが、投資に見合う生産拡大ができるかが焦点。
- 各国・企業間で銅権益確保競争が激化する見通し。
■まとめ
AI・EVの普及で世界的な銅需要が拡大し、供給不足が懸念される中、三菱商事はチリ・米国などで積極的に投資を進めて生産量を2割拡大する計画。
長期的な資源確保と収益安定化を狙う一方で、鉱石品位低下や投資効率など課題も残る。
銅はAI時代のインフラ素材として、資源争奪戦の中心的存在になる可能性が高い。
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ということで、“ザックリ”ご理解いただけたでしょうか?
AIの普及はバックヤードに当たるデータセンターありきですから、データセンターに関わる業界・ビジネスはAI普及とともに加速的に盛り上がっていくでしょう。そして同時に多額の投資がここに向けてつぎ込まれていくわけですが、それらはすべてがうまくいくとはもちろんいかないわけです。このAIを中心とした先駆けを狙う投資合戦は今度どう吉と凶と出るでしょうか。
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ではでは郡山でした。
