「メガバンクうかがう生保参入“銀保規制”」をザックリ解説!

2025年10月30日

出典:日本経済新聞

こんにちは、初心者さんサポートFPの郡山です。

郡山が初心者さんの資産形成をお手伝いする上では、主に「NISA・iDeCoによる資産運用」と「生命保険等の守備力の最適化」を軸にお話を進めます。業界的に見るとどちらも金融における重要畑です。そして銀行・証券・保険のこの分野はそれぞれの距離を近づけつつあります。今回はその動きに関するニュースをザックリ解説です。



① 銀行と保険の垣根:現状と課題

  • メガバンク(特に三井住友FG)は、証券・信託・カードなどを傘下に収めたが、生保だけは未参入。
  • 銀行・保険間の「銀保規制」が強く、相乗効果を妨げている。
  • 三井住友FGの中島社長は「業態をまたいだサービスが難しい」と発言。英国の規制緩和を例に、日本でも緩和を要望。
  • 現行の「金融サービス仲介業」では保険取扱い範囲が狭く、特に変額保険・第三分野保険は制限されている。
  • 「構成員契約規制」や「融資先規制」など、旧来の過剰規制が依然として障壁に。
  • 規制の背景は「優越的地位による圧力販売防止」だが、現在の金融環境にはそぐわない面がある。

②環境変化とメガバンクの動き

  • 金利上昇により、保険販売による手数料収入よりも預金や投資販売(新NISA)強化が重視される流れへ。
  • 金融庁も、日生社員による三菱UFJ銀行での情報漏洩事件を契機に、規制の見直しを検討。
  • 銀行が保険を扱う意義やバランスが改めて問われている。
  • 「金利ある世界」への回帰で、銀行の戦略転換が加速している。

③ ソニーFGの事例と将来の示唆

  • ソニーフィナンシャルグループ(ソニーFG)は、再上場と同時に「スクラム構想」を発表。
    • ソニー生命とソニー銀行を連携させ、グループ内での金融サービス一体化を推進。
    • 年間約1兆円超の保険金支払があり、銀行との接点は大きい。
  • メガバンクとの対比:ソニーは連携強化に踏み出したが、メガバンクは依然生保を持たない。
  • 1980年代には富士銀行(現みずほ)が生保参入を検討、三菱UFJも買収構想を持っていた過去がある。
  • 現在の潮流は、銀・証券の競争時代を経て、「銀・保」連携へシフトする兆し。
  • ソニーFGの動きと、日生の不祥事、三井住友の発言が同時期に起きたことは、時代の転換点を示唆。

■まとめ

  • 核心テーマ: 銀行と保険の間に残る「銀保規制」は、過去の慣習に基づいた過剰規制となりつつある。
  • 現状認識: メガバンクは生保参入に慎重だが、金利環境の変化とテクノロジーの進展により、再検討の機運が高まっている。
  • 今後の展望: ソニーFGの事例が示すように、「銀行×保険」の連携モデルが次世代金融再編の鍵になる可能性がある。




ということで、“ザックリ”ご理解いただけたでしょうか?

多くの商売は“三方良し”が成り立たないと立ち行かないと思います。買い手良し(お客様)・売り手良し(企業)・世間良し(社会)ということですね。銀行が生命保険取り扱いに向かっていくことが、どうこの三方良しに結び付いていくのか。ただのパイの取り合いや目的の希薄な金融商品販売などに繋がらないことを願っています。

今後も時事ネタを中心にザックリ分かりやすく経済情報等をLINEでお届けしてまいりますので、NISA・iDeCo・保険見直しなども含め資産形成ご興味ある方はLINE登録して気軽にメッセージください!
ではでは郡山でした。

[こちらをクリックしてLINE登録]

時事ネタ

Posted by 郡山 悠也